世界のどの国も経験したことのない速度で、日本の高齢人口が増加していることは報道などによりご存知の方も多いかと思います。
現在の高齢者、障がい者がそれぞれの人生を全うし、そして、現役世代の方が不安を抱えながら高齢を迎えないような方法を、行政を始めとして様々な方面でその方法を模索しておりますが、誰もが納得する妙案はなかなか出てきません。
そんな中、“生涯現役―日本モデルの高齢社会を発信せよ”という記事を見つけました。

その国の高齢者・障がい者対策は、社会や経済、医療、福祉、教育などに大きな影響を及ぼします。
世界に向けて、日本の高齢者・障がい者対策を、胸を張って世界に発信できるようにしたいものです。

生涯現役―日本モデルの高齢社会を発信せよ
昨年、65歳以上の就業者数が41万人増加し636万人となり、就業者全体のうちの1割に達したという発表がありました。
 
そして、増えたうちの6万人が建設業に就職しています。高齢の就業者に似つかわしくないと思える業種ですが、2020年の東京五輪開催に向けて、技術に信頼のおける高齢者を即戦力として積極的に採用したいと考える企業もあるようです。
年齢に関係なく働けることは、健康の維持にもなり、働いている人が多い地域は、一人当たりの医療・介護費が低いともいわれています。
社会保障において「出ずるを制す」もっとも根本的な政策は、年齢に関係なく健康で働くことができる社会をつくっていくことです。そして年金に頼るのではなく、生涯現役で活躍できる日本モデルの老後を世界に発信するべきときです。
※『高齢者が働く人の1割に』日経新聞電子版