~母のように穏やかに優しく、しなやかに生きることを支える人になろう~(その2)

吉川福祉専門学校のポリシーのひとつに、Motherfood Project “世界のお母さんになろう”~母のように穏やかに優しく、しなやかに生きることを支える人になろう~があります。

前回、簡単な説明をしましたが、説明を付け加えるならば、このテーマの考え方のベースにあるものが、ミトコンドリアイブの説です。
(仮説や信憑性に疑義を唱える説もあるのですが)解っていることは、ミトコンドリアDNAは、母から子に受け継がれるということです。つまり、生まれてくる子どもは全て母なる遺伝子を持っているということではないでしょうか。

世界のおかあさんになろうというコンセプトは、

(男女の性差に関係せず)介護福祉士の資格を持つ本校の卒業生が、地域の臨床現場で働く時に、世界のお母さんになったような大きな気持ちで、介護を必要とする方に優しくしなやかに生きる支援をしましょう、

そして、地域で暮らすさまざまな年代の方とともに、“共存共栄共助”という考え方で、地域全体で支え合えればいいですね、

という考え方です。

※参考までに、ミトコンドリアイブ(ウィキペディアより一部抜粋)の解説を以下に添付します。

解説
ミトコンドリアDNAは必ず母親から子に受け継がれ、父親から受け継がれることはない。したがってミトコンドリアDNAを調べれば、母親、母親の母親、さらに母の母の母の…と女系をたどることができる(この場合、父親の系統を遡ることはできない)。またミトコンドリアDNAは組換えを経ることがないため、個々人のミトコンドリアDNAの違いは突然変異のみによると考えることができる。
ミトコンドリアDNAの違いの多少を調べていくと、いつごろ、どこでミトコンドリアDNAの違いが発生し始めたか(違いが発生する前のミトコンドリアDNAは何時、何処に存在したか)が推定できる。すなわち全ての人類の母親にたどり着けるのではないか、と考えることができる。つまり、ミトコンドリアイブはより正確に言えば「現生人類の最も近い共通女系祖先」だと言える(彼女の女系祖先はすべて「現生人類の共通の女系祖先」でもある。その中で「最も近い」のがミトコンドリアイブである)。
分析の結果、場所的には一人のアフリカの女性にたどり着き、時間的には、(キャンらは分子時計の理論により、突然変異の蓄積の速度を仮定し計算を行ったところ)人類の仮想上の共通の母親は、約16±4万年前、つまり最大で20万年前に存在すると結論づけた。
この論文は、科学雑誌ネイチャーに1987年に発表されたものである。この論文はダーウィンも推測した「人類のアフリカ起源説」を裏付ける証拠であった。(ウィキペディアより一部抜粋)